LONG INTERVIEW

自分の殻を破る経験を、
どれだけできるか。
副校長
Yo Kokeguchi
〈プロフィール〉
4人兄弟の次男。東京都杉並区生まれ。ビートルズカットのヘアスタイルにアルマーニを着たやんちゃな小学生だった。家庭の事情で小学校5年で転居。引っ越し先では周りとなじめず、本を読んで過ごすことが多かったが、自由な校風の中高一貫校に入学して、世界が変わる。大学卒業後は、自分に自信があるものを見付けようと、韓国に留学。韓国のIT企業で音楽サブスクサービスの立ち上げに携わり、プロジェクトマネージメントを経験。2025年3月入職。
日本の大学を卒業後、韓国の大学に留学したので、教員になる前は、韓国のIT企業や芸能関係の企業で働いていました。IT企業では、ちょうど、音楽サブスクサービスの立ち上げ時期で、プロジェクトマネージャーとして携わりました。入社1か月後にサービス開始を控えていたので、いきなりのプレッシャーに悪夢もみるぐらいでしたが、毎日が刺激的でスピード感もすごかった。そういうの、嫌いじゃないんで面白かったですね。韓国語はできたけど、会議は英語なので、英語も猛勉強してなんとか乗り切りました。
韓国では、人との付き合い方もビジネスの進め方も、日本とはまったく違います。
急成長してきた国なので、世界で生き残っていくためには黙ってたら負けだし、若い人たちの自己研鑽力がすごいんです。だから、K-POPもあれだけ世界中で受け入れられた。これからの時代、日本人は、ああいう若い人たちと一緒にやっていくのが当たり前になるでしょう。その時に絶対に必要なのは、どんな場でも、臆せず自分を表現できる力を持っていることです。

大切なのは、正確に話すことよりも、伝わること、伝えようとすること。日本だと、会議の場で何も発言せずに終わっても当たり前ですが、それだと、何も考えてないのか、何か意見があるのか、相手にはまったく伝わりません。テクノロジーの発展で国際会議が当たり前になる時代、それは、そこにいないのと同じなんです。
僕は、学校も同じだと思っています。主体的に生徒が学び取る学校にするためには、まず教員が主体的であることが必要です。今、本校には、いろんな経験を積んできた教員たちが、続々と集まってくれています。海外勤務経験がある人もいれば、帰国子女やシステムエンジニア、元プロスポーツ選手だった人もいます。それぞれの世界で培ってきた経験があるので、少し大げさにいえば、多国籍企業みたいに働く風土や言語も違う。こんな学校は、他にないと思います。だから、うちでは、先生も生徒も、ひとりの人間として、自分がどんな人なのか、何をしたいのか、自分から発信していくことが当たり前になりつつあります。
こうした空気の中で、毎日、人として生徒と向きあい、面と向かって話して、一緒に悩み、仲間と一緒に参加する授業は、共に取り組む協働学習につながります。こういうことは、「学校」で一緒に過ごす中でしかできません。オンラインではなくリアルの学校で過ごす意味は、ここにあります。学校には、どんな時でも伴走してくれる大人が必ずいる。その人の存在を、熱を持って感じることができる。こうした環境の中でなら、大人も子どもも、世界中どこにいても、臆せず自分を出して豊かに生き抜ける人になれるはずです。

