LONG INTERVIEW

本当は研究職になりたかった。
この後悔は、させたくない。

Admission & Marketing Div.(入試広報)

Eiki Tsubouchi

〈プロフィール〉
早稲田大学政治経済学部卒。ゼミでは「ゲーム理論」を専攻。卒業後はものづくりへの興味から化学メーカーに入社するも、働く意味・生きる意味を考えるようになり教育系企業への転職を決意。全国の中高を回りながらNPO団体にも所属し、学校教育を少しでも良くできたらと奔走。2024年9月入職。ちなみに中学は野球部で、高校はアメリカンフットボール部の体育会系。忙しさで筋トレを休みがちなのが最近の悩み。

実は、高校時代の自分の進路の決め方を、今でも少し後悔しています。進学校だったので、いかに「今の自分の各教科の点数を組み合わせてより良い大学にいくか」というゲームみたいな感じだったんですよね。本当は理系の学問が好きなのに、文系で数学を使って受ける方が、偏差値的に高い大学にいけると考えたんです。

子どもの頃から好きな科目は数学だったので、理系の学部に行けば良かったんだと今なら思いますが、その頃は、世の中全体に、好きなことややりたいことを見つけるよりも、偏差値の高い大学にいくことの方が上位のような雰囲気もあったと思います。

ところが、大学3年の時に就職活動で自己分析をしたりして、文系を選んだことを後悔することになりました。自己分析をしていく中で、自分は数学や理科の実験が好きだということを再認識して、化学系メーカーや電機系メーカーでものづくりに携わりたいと思ったのですが、開発や研究の仕事は専門分野の修士・博士であることがほぼ必須要件なので、文系学部から理系研究職に就くことは難しかったんです。結局、化学メーカーの営業として就職しました。

当然といえば当然ですが、文系の受験勉強や大学で学んだことがそのまま仕事で活きる場面は少なく、社会人としてゼロから学ぶことばかりでした。その頃、職場の先輩から「お前自身は何がしたいの?」という言葉を投げかけられ、はっとしました。これまで自分は、「大学合格」や「部活動で県ベスト4」など、元々掲げられていた目標を達成することには頑張ってきたけれど、自らゴールを描くことはしてこなかったなと。受験勉強そのものは、1年間やり抜いた自負もあり、間違いなく自分の血肉となっていますが、「そこで培った知識や力をどう使いたいか」という自分の芯を、未だに持っていなかったことに気付かされたんです。

社会人になってから自分のやりたいことに気づいたけど、「時すでに遅し」という人は、案外多いのではないでしょうか。自分自身の経験もあって、中高生には同じような後悔をしてほしくないという気持ちから、キャリア教育のEdTech企業に転職しました。

EdTech企業での仕事はとてもやりがいのあるものでしたが、外部からの関わりだけでは限界があり、「学校が内側から変わらないと生徒や保護者にはなかなか届きにくい」という課題意識を持つようになりました。ちょうどその頃に、「自分の『好き』を起点にしたこれまでにない新しい学校教育をカタチにする。そのために、思想から校舎も丸ごと変えていく」という本校の学校改革の話を聞いて、「ここなら本質的な教育に変えていけるんじゃないか」と感じ、入職を決めました。

今、私の仕事は、主に学校の魅力を発信することですが、保護者のみなさんからお話を聞くことこそ大事だと思っています。保護者のみなさんは、はっきりと言葉にされなくても、「自分がこういう人生を歩んできたから、我が子にもこうなってほしい」とか、逆に「こんな後悔があるから、そうなって欲しくない」といった想いが、それぞれに強くあると思うんですよね。学校は、保護者のみなさんのそういった思いを受け止める場所でもあるのだと、私は思っています。そのために、本校では、通常は先生方が兼務することも多い「入試広報」の仕事を、専門部署として立ち上げました。こうした組織改革も、学校改革の大きな手法のひとつです。

新しい組織を活かして、これまでの学校では難しかった保護者のみなさんの潜在的な声も汲み上げて、一緒に学校教育を変革していく。その架け橋の最前線に立てることに、私は、今、とてもやりがいを感じています。

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